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久賀島ブログ!

久賀島は、長崎県五島列島にある馬蹄形の美しい島です。 やぶ椿が島中に繁茂し、季節になると凛とした美しい花を咲かせ 島中を赤く彩ります。 一夜にして沈んだといわれる高麗島伝説や鬼伝説など、 伝説・伝承 の多い島でもあります。
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久賀島は、長崎県五島列島にある馬蹄形の美しい島です。 やぶ椿が島中に繁茂し、季節になると凛とした美しい花を咲かせ 島中を赤く彩ります。 一夜にして沈んだといわれる高麗島伝説や鬼伝説など、 伝説・伝承 の多い島でもあります。
2018年(平成30年)6月30日、久賀島は集落全体が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産となりました。1881年(明治14年)に、久賀島の仏教徒の大工さんが建てた旧五輪教会堂や、牢屋の窄殉教記念教会堂、そして島の人たちが手づくりした「島民手造り展望台・折紙展望台」、四季折々変化する美しい風景、そして温かい人情などなど。魅力にあふれた久賀島へ一度いらしてくださいませんか。
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久賀島風土記(5) - 市小木(いちこぎ)・浜脇編
平成25年12月14日(土)


[写真:精霊流し製作]
精霊流し製作

「チンカンチンカン・ドーイドイ」。久賀町の市小木地区では、8月15日に精霊流しが行われます。7月下旬に竹で舟の骨組みを作っておき、8月15日の午後から麦藁を使って仕上げます。2艘の精霊舟は、午後7時頃から町内の各家を回り、それぞれ舟に提灯を吊るし仏壇の供物を載せ、舟の後をついて回る子ども達には、お菓子やご馳走を用意しています。

[写真:精霊流し]
精霊流し

回り終えると、市小木と久賀の間にある大口橋で女性たちが盆供養の念仏を唱え、舟は久賀の農協横の波止場へと運ばれます。岸壁から舟がおろされると、泳ぎの達者な男性たちが海に飛び込み、舟に火をつけ、沖まで曳いて火が収まるのを見守るのです。陸で叩くドラと鉦の音、精霊舟の竹がはじける音。真っ暗な海で赤々と燃える精霊舟。約100年前から始まったと言われる精霊流しは、今も続けられています。

[写真:猿田彦神社]
猿田彦神社

市小木の猿田彦神社例祭は、10月17日に執り行われます。以前は2年に1度だった神輿巡行は、折紙神社例祭と重なることがあり、また若者の減少などにより現在では5年に1度になりました。「神輿巡行は、島中から手伝ってもらっています。市小木の人は、行事は守っていくという気質があるので止めようという人はいません」とは、お話を伺った山田久道さんの言葉です。

[写真:猿田彦神社]
猿田彦神社

[写真:浜脇教会]
浜脇教会

田ノ浦の海から見える白い教会が、昭和6年に竣工された浜脇教会です。五島で最初の鉄筋コンクリートの教会ということで、見学者も多かったようです。設計施工された故野口正登氏は、「労務は皆島の信者、職人は平戸天主堂建設の仲間達で、現場に従業員飯場を仮設し、昼夜兼行、一意専心、工事の進捗に努力した」と当時の様子を書いています。戦時中、敵機の標的になるのを避けるために黒く塗られたこともありました。

[写真:浜脇教会建設途中]
浜脇教会建設途中

明治14年に建てられたといわれる最初の浜脇教会は、この時に取り壊す予定でしたが、五輪の信徒さんたちの強い要望で移築したのが現在の旧五輪教会です。解体した教会は「筏に載せて潮の流れがいい時に船で曳いて運び、満潮の時に陸に揚げた」と亡くなった五輪の方から聞きました。

[写真:浜脇教会]
浜脇教会

しかし、台風などで傷みがひどくなり、教会は昭和59年に再び取り壊されることに。五輪で取り壊しを聞いた坂谷善衛(編集註・筆者のご主人)は、取り壊しを一週間待ってくれるように五輪の人に頼んで帰宅。私は、当時受講していた福江市中央公民館講座「成人大学講座」で、講師故松島喜代治先生から「五輪教会は久賀島の歴史を物語る大切な教会なので、残さなくてはいけない」と聞いたばかりでした。

[写真:旧五輪教会]
旧五輪教会

坂谷は教会の保存を働きかけましたが、宗教施設であるために難しく、県の文化課に調査を依頼しました。県の文化課の人と一緒に来られたのは、建築学の故丹羽漢吉先生でした。丹羽先生は、坂谷に「この教会は、日本の建築様式を知るうえで、とても貴重な教会です。国宝に匹敵するようなものですから、大切に残しておくように」と言われたそうです。

県の調査団が来られたのは、昭和59年12月。その2ヶ月後の昭和60年2月に県の文化財に指定。平成11年5月に、丹羽漢吉先生の言葉通りに、国の重要文化財に指定されました。現在では新しい教会が建てられ、新旧二つの教会が並んでいます。2度の解体を免れた旧五輪教会は、ユネスコの世界遺産登録を目指している「長崎の教会群と関連遺産」を構成する教会の一つとなっています。

[写真:デイサービスセンター]
デイサービスセンター

浜脇教会の近くに、昭和7年に創立された修道院があります。昭和27年、教会関係者や当時の久賀島村長の賛同を得て、久賀島保育所をスタート。さらに、蕨でも園児60人の保育を開始しました。遠い山道を、修道院から蕨まで約2時間かけて毎日歩いて通ってこられるシスター達に、蕨の人達も感謝し結びつきが強かったと『久賀修道院50年の歩み』に書いてあります。その後、園児の減少で蕨保育園は無くなりましたが、この時のことを恩義に感じた蕨の人達は、子どもや孫を修道院の保育園に通わせ続けました。現在、久賀島保育園はディサービスセンターとなっています。
| hisakajima | 久賀島について | 19:48 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
坂谷さんもご苦労されたのですね。
どきんの家系も農家の移民に嫁を出したことがありますよ。
米吉とか、米松とかね。水呑み百姓だったのでしょうね。
農民はキリスト教に信仰の厚い方が多いです。漁師はそれよりはもっと実際的な性格の人間が多いですが。
さて、東京立川伊勢丹で大九州展が始まります。
9月22日から28日まで。
長崎五島椿本舗さんの純粋椿油が購入できます。
みなさまぜひどうぞ。
| どきん@大坂城→豊臣秀吉→小早川秀秋→どきん | 2015/09/21 7:37 AM |
精霊流しの時の「ドーイ、ドイ」の掛け声は、長崎も同じですね。
それにしても、五輪教会の保存のいきさつは何度うかがっても奇跡ですね。
気付いて下さったご主人に感謝感謝です。
| シカリ | 2015/09/21 10:53 AM |
どきんさま

「大九州展」入場者が多いでしょうね。
| 坂谷伸子 | 2015/09/21 8:49 PM |
シカリさま

有難うございます。

久賀島に一か所だけ残った精霊流しです。
とだえることなく続いてほしいと思います。

今となっては、旧五輪教会の保存はよかったと思っています。
五輪地区の方が、取り壊すのを待ってくださったので助かりました。何にしても、お互いの協力と信頼が必要だと感じました。
| 坂谷伸子 | 2015/09/21 8:53 PM |
相続のため、これをもってどきんの書き込みは終了とする。
なりすましにご注意を。
| どきん@関係者へ | 2015/09/21 11:27 PM |
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